出会い
鳥が好きになったのもフライにのめり込んだのがきっかけでした。
と言ってもタイイングマテリアルからじゃありませんよ!
こんな事があったんです・・・
今から6~7年前のこと。
佐渡の小さな川でフライを覚えたおいらは、フィッシングはそこそこ?でしたがキャスティングがまだまだで(今もですが)、田んぼに雪が積もるとよく練習をしていました。
よく晴れたある日の午後。その日はいつも岩木山の方角から吹いてくる風も無く、車庫の裏の田んぼで気持ちよく竿を振っていました。
「ピィ~ ヒョロロロ~」
トンビも気持ちよさそうに旋回しています。
「ピーピー チーチー」 「チュンチュン チュクチュク」・・・(適当でスミマセン)
その他の鳥たち(大雑把だなぁ^^;)も、いつもの様にさえずっていました。
(もちろん意識して聞いてたわけではありませんが、静かな野外で聞こえてくる普通の鳥たちのさえずりだと思ってください。)
そして一時間ほど経ったでしょうか、ふとキャスティングの手を休めた時でした。
「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「・・・なんだべ???なんか変なかんじ・・・」
「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「・・・あっ!鳥の声がしない!!」
そう、さっきまで無意識に聞いていた鳥のさえずりがいつのまにか消えています!
そして辺りに漂う微妙な緊張感・・・
それは例えるなら自習時間にワイワイガヤガヤと賑やかだった教室が、「コツ、コツ」という先生らしき足音に反応して「シ~ン」となった時のようです。
「なんで?」と思っていると程なくして、
「ギャーギャーギャー ピィ~ピィ~ピィ~」 「ザワザワザワ~ バサバサバサ~」
と、今度は鳥たちがあちらこちらで騒ぎ始め、集団になって低空を右往左往しはじめたんです!
またまた「なんで???」です・・・
そして、また少ししたら・・・
「・・ピィ~ ・ ・ ィ~ ・ ・」 「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
「 ・ ・ ・ ・ 」
静けさが戻りました。
鳥たちは何処かに隠れてしまったようです。
「いったいなんだったんだべ?」
と思いながら、ふと上空に目をやると・・・
・・・そこには相変わらずトンビの姿が。
・・・そして、そのさらに上空にもトンビが、、、
「・・・・・・・!?」
ちがいます!
トンビじゃない!!
だってそれはトンビのはるか上にいるのにトンビより大きいんです!!!
「そうか~ こいつだったのか~」
見た瞬間そう感じました!
雄々しく、悠然と大空を舞うその姿。
それに只者じゃない雰囲気。
さっきまでの平和な空気を一瞬にして凍りつかせてしまったもの・・・
その正体は・・・
・・・つづく
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